「コンサルティング」は企業の課題解決や目標達成のために提案やアドバイスを提供する仕事です。一般的なイメージとして、大企業クラスの経営陣に対して「MBA」などの資格を取得しているコンサルタントがアドバイスする、外資系のコンサルティング・ファームの高額な報酬のイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
しかし今ではコンサルティングは大企業だけのものではなく一般的なものになってきています。2024年版の中小企業白書によると、国内の企業総数のうち大企業は0.3%、99.7%もの企業が中小企業ということです。個人経営も含めニーズに応じるコンサルティングが存在します。
経営に関わらず、部署単位や小規模事業でもあり、業務ごとにコンサルティングはあります。ウィキペディアで「コンサルティング」を見てみると、業務コンサルティングでは人事・営業・調達・研究・生産・物流・環境・物流・運輸・通信・金融・医療など業種が一同に並んでおり、多種多様な分野にわたっています。
ある分野の専門家がアドバイスをする=コンサルティングといえるかもしれません。
大抵は利益拡大、事業拡大につながるもので、どうすればもっと利益を大きくすることができるか?といえると思います。その方法を各分野の知識や経験豊富なプロが教えます。
Webコンサルティングは何をする?
そんなコンサルティングのひとつ、Webコンサルティングとは。どのようなことをしてどんな場合に必要なのでしょうか。
時代の流れから、どんな業種でも共通して必要不可欠となっているのがWebサイト(ホームページ)。会社のホームページは広告宣伝となるツールであり、ECサイト(通販サイト)やWebメディア、予約サイトやマッチングサイトなど、事業そのものにもなっています。そのためコンサルティングを必要する人が多い分野といえるでしょう。
しかし、必ずしも企業に依頼する必要はなく個人でも制作できるのがWebの世界。無料で使えるデザインのテンプレート(ひな型)や、イメージ写真や動画の素材、制作に関する情報は検索すればすぐに見つかり、専門的なアドバイスがなくても制作が可能です。ただ、実際に作ってみると専門的なアドバイスの必要性がわかるかもしれません。初めて作成する場合、途中でわからなくなることが多いからです。
スムーズに進むWebコンサルティング
社内だけで制作内容をまとめようとした場合、メリットとしては以下の2点が挙げられます。
- 費用を抑えられる
- 社内でホームページ制作のスキルアップにつながる
また、デメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- 担当者の普段の仕事の生産性が落ち、時間がかかる
- ホームページを見てほしいユーザーのニーズにあっていない表現や内容になる
担当者が制作会社に依頼する場合、どんなデザインにしようか、写真素材はどれにしようか、普段は別の仕事をしているのに兼業であればデザインだけでもまとめるのに苦労するでしょう。方向性をまとめて制作会社にお願いするも、うまく伝わらないということもあります。
そのために、一度はWebコンサルティングで相談すると話が早くなります。
Web制作前が重要ポイント
新しく会社案内のページを作るとしたら、まずは会社やサービスの根幹となる「理念」「コンセプト」の確認を。はっきりしている場合もあれば、抽象的すぎて伝わらない場合もあり、まずは制作側に理解できるようにはっきりさせることで後々が進めやすくなります。ターゲットやニーズに応じた、伝えたいことを訴求できるもの、第三者が加わることで思ってもみなかった新しいもの、よりよい相乗効果が生まれる可能性が高くなります。「はっきりさせる」といってもデザインイメージは固定しすぎると新しいものが生み出せなくなることがあるので、あくまで「コンセプトを明確にすること」が大事です。
Webコンサルティングはどんなときに必要?
Webコンサルティングが必要となるのは社内で対応できない時ではないでしょうか。英語の「consult」は「相談する」という意味で、平たくいえばお悩み相談屋さんといったところ。
知識や方法を知るために教室や講座に通う行動と似ていると思いますが、教室や講座は、複数の人に対する一般的な内容で、コンサルティングは1社に対し、他にはない戦略やアドバイスになります。
「何か打開策はないか」「ITを活用したいい方法はないか」「ホームページを作成しようと調べても理解できない」「社内で相談できる人がいない」「そもそも担当する人がいない」などを社内で解決するには、従業員が1から勉強するか、人材を採用するしかありません。Web制作やIT活用で迷うことがあれば専門家に聞くのが一番。話が早いです。
時間短縮で目的を達成するために、Webコンサルティングを気軽に活用してはいかがでしょうか。